Women and Cancer

 

Managing Hormonal Symptoms

女性とがん

ホルモン症状の管理

How does cancer treatment affect female hormones?

がん治療はどのように女性のホルモンに影響を与えるのでしょうか? 

がん治療はいくつかのしくみであなたのホルモンに影響を与えます。化学療法や骨盤への放射線療法のように、いくつかのがん治療はあなたの卵巣にとって有害でエストロゲンやプロゲステロンのようなホルモンの産生を止めてしまいます。また、脳への放射線照射による下垂体の障害もあなたのホルモンに影響を与えます。脳の基底部にある下垂体は卵巣にホルモンを産生して卵を育てるように信号を送ります。

エストロゲンとプロゲステロンは月経をコントロールしているために、がん治療中か治療後しばらくの間(一時的な無月経)、あなたの月経は不規則になるか止まってしまうかもしれません。

あなたの月経はがん治療後に続いているかもしれませんし、戻ってきているかもしれません。しかし、月経があることが何時でも妊娠できるということとは違うということを知っておくべきです。場合によっては月経が戻ってこないかもしれません。もしあなたの月経が戻ってこなくても、まだ少しだけ妊娠のチャンスはあります。

がん治療はあなたが永続的な早期の閉経(通常は50歳前後で閉経します)に向かっていくのを早めさせます。あなたの月経が40歳までに終わったとしたら、これは“未熟な”閉経なのです。

手術で両側の卵巣を摘出したことが原因でエストロゲンレベルが突然低下すれば、あなたはただちに閉経に陥ります。これは外科的閉経と呼ばれるものです。

乳がんと卵巣がんの治療で用いるいくつかの薬剤、すなわち、アロマターゼインヒビターやタモキシフェンのようにSERMsと呼ばれる薬剤はホルモンに影響を与えます。それらの薬剤は閉経の症状を引き起こすかもしれません。

What are the symptoms of menopause?

閉経の症状はどんなものですか?

一時的、あるいは永続的な閉経は次の中のどれか、あるいは他の症状を引き起こすかもしれません。

・ホットフラッシュか寝汗                ・頻尿、尿漏れ

・腟内の乾燥感とかゆみ                                ・睡眠障害

・性交痛                                             ・いらいら、気持ちの動揺、不安、うつ

手術かがんの治療薬による突然の閉経は自然な閉経よりも症状を悪化させるかもしれません。これらの症状は女性のQOLに大きな影響を与えることになるかもしれません。いくつか症状は治療が終わり、時間が経てばなくなるかもしれません。一方であるものは医師によって治療可能かもしれません。早期の閉経は長期的な健康問題を引き起こすこともあります。

What are the long-term health risks of early menopause?

早期の閉経による長期的な健康リスクとはどのようなものですか?

早期に閉経してホルモン療法を受けなかった女性は、もう少し遅くに閉経した人に比べて、低エストロゲン状態で過ごす時間が長くなります。そのためにエストロゲンが欠落した状態に関連する大きなリスクを負うことになります。それは心臓病や骨粗鬆症などであります。骨粗鬆症は骨が薄くなり、より壊れやすくなってしまいます。

Is hormone treatment after menopause safe for women with cancer?

閉経後にホルモン療法を行うことはがんの女性にとって安全ですか?

ホルモン療法は更年期症状にとって最も効果的な治療です。子宮のある女性に対しては、ホルモン療法はエストロゲンとプロゲステロンを組み合わせて使います。プロゲステロンは子宮体がんから子宮を守ります。子宮摘出後(手術による子宮摘出)の女性はエストロゲン単独で用います。

ホットフラッシュなどの閉経の症状から解放されるだけでなく、ホルモン療法は骨粗鬆症を予防します。ホルモン療法は一時的にあなたが不妊の状態であったとしても将来の妊孕性に悪影響を及ぼしません。しかし、年をとって閉経した女性にはホルモン療法は乳がん、心臓病、脳卒中のリスクを上昇させます。少し若い女性ではこれらのリスクはかなり低いようであり、ホルモン療法のメリットは一般的にそのリスクよりも上回ると考えられています。

ホルモン療法をすべきではない女性もいます。乳がんの患者さんか、そのリスクが高い方、脳卒中の既往の在る方、あるいは血栓症の既往の在る方はホルモン療法をすべきではありません。

ホルモン療法は錠剤として飲むこともできますし、腟リングとして、あるいは皮膚にパッチ状の貼付薬、ジェルやローション、スプレーとして使うことができます。低用量エストロゲンの腟リング、クリーム、膣錠は腟症状を抑えてくれます。

How long can you take hormone treatment?

ホルモン療法はいつまで続けることができますか?

ホルモン療法は40歳代半ばから50歳代まで続けるかもしれません。あなたがこのくらいの年齢でホットフラッシュのためにホルモン療法を始めたのなら、あなたの症状がよくなる最も短期間で最も低用量の処方をされるかもしれません。あなたの医師にどれくらいの期間ホルモン療法を行うのか聞いてみてください。若い女性であれば、必要な場合は何年もの間ホルモン療法を続けるかもしれません。

What are the options besides hormone treatment?

ホルモン療法に追加するオプションはなんですか?

ホルモン療法をできないか、使いたくない女性がいるために、ホットフラッシュから患者さんが解放されるエストロゲンの含まれない治療法について研究がされています。ホットフラッシュを減少させる処方薬は次のとおりです。

・SSRIと、SNRIsと呼ばれる抗うつ薬。

・Gabapentin てんかんや神経痛に用いる薬

・Clonidine 高血圧に用いる薬

処方を必要としない閉経症状に対する治療法は次の通りです。

・リラグゼーション・テクニック:ゆったりした呼吸と催眠状態が、ホットフラッシュのある女性の中には有効である方もいるようです。

・生活様式の変更:もしあなたのホットフラッシュが軽度なら、体を涼しくしてみると解放された感じがするかもしれません。ゆったりとした服を着たり、冷たい飲み物を少しずつ飲んだり、部屋を涼しくしてみたりしましょう。ホットフラッシュのきっかけになるとわかっている辛い食べ物やそのほかのものも避けるようにしましょう。

・腟の保湿剤やオイル:これらはエストロゲンを含んでいませんが、腟の乾燥感と性交痛を和らげてくれるかもしれません。

豆製品、black cohoshやハーブのサプリメントといった自然食品は、研究ではホットフラッシュを改善させないようです。しかし、有効性を報告する方もいます。black cohoshは肝臓に悪く、豆製品はちょっとだけエストロゲンを含みます。他の自然食品の安全性もまだ明らかになっていません。これらの自然食品を使う前に医師に相談しましょう。

What are other treatments for the long-term health risks of menopause?

閉経に対する長期的健康リスクに対して他の治療はどのようなものがありますか?

閉経後の骨の健康を維持するために1200~1500mgのカルシウムを毎日とる必要があります。食事だけでなく必要ならサプリメントでもいいです。女性は少なくとも一日600IUのビタミンDをとる必要があります。もう少し多目の方がいい方もいます。毎日の運動はあなたの骨と心臓の健康を守ります。

閉経後の女性の骨量減少を治療する薬もあります。bisphosphonates, raloxifeneや calcitoninがそれにあたります。

血中コレステロール値は閉経後高くなります。必要があればstatinなどコレステロールを下げる薬を用いてもいいでしょう。

がんサバイバーはがん治療を受けたことのない女性に比べて、かなり若い時から閉経状態で過ごすことになるかもしれないので、これらの考えが長期的に健康であるためには特に重要なのです。

How does cancer treatment affect sexual health?

がん治療は性生活にどのような影響を与えるのですか?

がん治療と早期の閉経は肉体的にも精神的にもセクシャリティに影響を与えることがあります。腟の乾燥感と腟壁が薄くなることは性交渉を辛いものにすることがあります。治療の疲労感が性交渉へのエネルギーを低下させるかもしれません。閉経といくつかの薬剤は性欲を低下させることがあります。がん治療の副作用もまた女性をつまらない気持ちにさせたり、不快に感じさせることがあります。医師に、あなたを症状から解放し、性生活を改善してくれる治療が何か他にないか聞いてみてください。あなたの医師はその分野の専門家を紹介してくれるでしょう。

What should you do with this information?

この情報に対してあなたはどうすべきでしょうか?

がん治療が嫌な副作用の原因になっていないか医師に聞いてみましょう。また、自分の将来の問題に関心を持ちましょう。ここに医師に聞いておくべき質問を列挙します。

・私のがん治療は閉経の原因になりますか?

・月経が止まったら、元に戻りますか?

・早期の閉経を防ぐ方法が何かありますか?

・早期の閉経の問題点はなんですか?

・ホルモン療法は受けられますか?リスクとベネフィットを教えて下さい。

・ホルモン療法をすべきであれば、他にどんなオプションがありますか?

・閉経後は、どのようにして骨量減少を防ぎ、心臓の健康を守りますか?

・がん治療や早期の閉経は私の性生活にどのような影響を与えますか?それに対して私は何ができますか?

・早期の閉経について私が気を付けた方がいいことはありますか?